萌芽更新地再更新事前調査

第3期萌芽更新地を中心に今冬の再更新が日程に上がり、9月実施した植物観察会に招聘した中野先生をお招きして事前調査を行った。会員からは自然観察部会および運営担当役員の7名が参加同行した。


   伐採する樹木としては
原則としてホウノキミズキは全て伐採。

   残すか移植を検討する樹木として
①センダン、
②ガマズミ、
③アオダモ、
④エノキ、
⑤ヌルデ、
⑥イイギリ、
⑦アオハダ、
⑧カラスザンショウ
⑨ムラサキシキブ、
⑩ウグイスカグラ、
⑪クロモジ
⑫ハナイカダ、
⑬コブシ、
⑭ナワシログミ
⑮ヤマハゼ
⑯サンショウ
⑰ツリバナ
⑱ヤマブドウ
⑲クサギ
⑳ムク



東京都による伐採は黄色、グリーンキャンパスやグリーンシップでの伐採は緑、残すあるいは移植する(伐採しない)のは赤色のテープを巻きつけたり貼りつけたりしてマーキングした。

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集合場所の旧汎蒼庵門前で花後のツルボがあった。
名の由来について、本には書いていないがとしながら、子供たちが蟻地獄でこれで釣って遊んだからとの説を披露頂いた。

会長はハンドマイクを持参されていた。前回の観察会での反省によるものと思われる。更に倉庫に保管のメジャーを取り、保全地域の再更新の面積の目安を測るらしい。

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途中虫こぶのところで、「ここの虫こぶは立派」、これは残した方がいいとの見解。ベテラン会員さんによると近くにあとふたつはあったとのことだ。虫こぶが複数存在していたことは初めて伺った。こういうことは古くからの会員でないと分からないことだ。

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萌芽更新の説明の中で、「「アオダモ」と「センダン」は伐採せずに残す」とのことであった。初代会長が植樹されたというセンダンは西端にあり、ふれあい原から見えている。しかし、そのセンダンが傍にあるガマズミの陰になり、今年は赤い実をなしていない。センダンは和名では「アウチ」、途中で切ってもそこから枝が出るから大丈夫とのことだ。センダンの実は最後まで残っているそうだ。実は鳥にとってあまり美味しい実ではないらしい。 下写真は第二期萌芽更新地から第一期萌芽更新地を望む。


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ふれあい原から見える四本立ちのホウノキは堂々と立派に見えるが、伐採することになった。恐らく萌芽してくることだろう。

エノキは蝶のオオムラサキの食草とのことで残すことに。

ふれあい原から見えるカマズミのほか奥にもガマズミあるが、やはり実を付けていない。陽当たりが悪いからだ。移植を検討することになった。

萌芽更新の歴史的説明として、高切りされて萌芽している直径約20㎝位のコナラは残すことになった。
古くなりすぎて萌芽せず、朽ち始めている株も近くにあり、萌芽更新の説明にするとのことだ。

伐採するのに掛かり木になり邪魔になりそうなのは残すべきでない。と運営担当役員さんの正論も。

立派なコナラで良いホダ木となりそうながある。根元は太いが、上や枝は丁度良さそうだ。この様なコナラ・クヌギは西東京木の子会に任せるとのことだが、事前に連絡してみて貰う必要がある。

野球のバットの材となるというアオダモも残すとのことに。全国にアオダモ保存会があるそうな。

ミズキは棟木として「いわば火災予防」のおまじないとして使ったとのこと。加工しやすいとのことで木工材としても利用されている。

低木ウグイスカグラも目立つ三株あり。ムラサキシキブの3m位に伸びたものがある。これらも移植すればいい。

GCでの間伐用のスプレーでのマーキングがいまだに残っている。古道沿いの白肌の樹木を「ヤマトトネリコ」と聞いていたが、別の会員が「マルバトネリコ」と強く言われた。マルバアオダモというのもあり、いずれもトネリコ属。先生が後で訂正されたが、その場に居なかったということらしい。

ミズキは茂ると下に低木が育たなくなるということで、ミズキは全て伐採することになった。9年前最初の活動日にやったのが、萌芽更新地2期のミズキの間伐であった。十五センチ以上はあったと記憶しているが、二月だったが結構汗をかいたものだ。

三期東にはハナイカダがあった。「これは女のひとは喜ぶよ」、その他ムラサキシキブや、良い香りの「クロモジ」、「北国の春」のコブシもあり、これはそのまま残すことに。エノキは他にあり、切ろうとの意見も出された。クロモジの先の枯れたのを折って臭いを嗅いでみたら、いい香りだ。

何かを盗掘した跡があり、移植鏝も捨てられている。恐らくシュンランだろうか。今月末予定のGS時に間伐してもらう木に緑色のマーキングをしている。こんどは子供連れだから、沢山は切れないはずだが、どうだろうか。元気な頑張り屋さんが多ければ大丈夫だろう。

三期のはずれ、東側崖沿いに桜、コナラ、ハリギリがある。いずれも陽当たりを悪くしている。ハリギリは一期の上尾根にあり、鳥が実を運び実生が沢山でるとのことで、切ってもいいとのことに。所謂「パイロットプランツ」となる樹種である。ハリギリの幼樹は陰樹的性格、かなりの逆境に耐えることができる。あと立派な太い藤の蔓もあり、これは残していいだろう。 

北の崖が一部崩壊している。土手の地盤を固めるために、この場所には適切な樹木を選定し、植樹をすべきだ。
ヌルデ」は名前は知っているが、実物は初めて見た。塩の木として、三輪緑山には大量に植樹されたとのことだ。実から塩をとったとのことだ。

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アカメガシワも、葉は胃腸薬とのこと。これは九月の観察会でもお聴きしたことである。ヤマハゼは紅葉が綺麗とのことで残す。七国山は赤く紅葉するのは少ない。黄色く紅葉が多い。ホウノキは黒く紅葉と言われた。ヤマグリは残してとの希望も出たが、他の場所にも沢山あるからとして伐採することになった。

ハゼの仲間はアレルギー体質の人には切らせると被れる可能性あり、GSでは間伐対象外とする。

ウグイスカグラを多摩農家の人は「グミ」と言うそうな。

主たる目的は「雑木林をつくるなのに、あれを残す、これを残すとなると少し変だ。」と呟いている会員さんがいる。
基本的に皆伐方式とのことなのに、その中に樹木がぽつりぽつりと残っているいる様は確かにおかしい。移植できるならまとめて特定地域に移植することを検討する手がある。

散策路沿いの高い場所はクヌギ・コナラを育てる。崖際のは切らずに残し、低地も残すとのゾーニング案を会長が披露された。一時間40分が経過していて水分補給してから、一期の上の「カラスザンショウ」を確認することに。

休憩中、先の講演会でも伺った内容ではあるが、CIハイツ建設時に町田市が3億円を掛けて「北公園」への移植した話をして下さった。白樺のような「ヤマナラシ」、「アブラチャン」、「アオハダ」も移植したとのことだ。アオハダは紅葉の黄色が特色で直ぐ分るとのこと。白いアオダイショウアルビノで他への移動が出来ず、近親によるものと紹介して下さった。移植については、中野先生も「お手伝いします」からと仰って頂いた。

一休み後尾根へ最短距離の急坂を登って行った。途中「シロヨメナ」の群生があるが、陽当たりが悪く、開花していない様子。Tさんがマーキングして下さった。

ヤマイモが木に反時計回りに巻きついているのがあった。会員さんが目をつけていたものだとか。すかさず別の会員から新年会用でしょう。

急勾配の第一期萌芽更新地に明らかに人が通った跡が続いている。その脇に花が終わった「オカタツナミソウ」の群生を確認。更にセリ科「ノダケ」がチョコレート色の花を咲かせている。苞が特色だとして、解説頂いた。また「イヌショウマ」も傍にあり、サラシナショウマは山菜として食べたが、イヌが付くのは食べられないからとのこと。

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ナワシログミ」陽当たりが悪いので、実付きが悪い。これは移植するといいとのことだ。グミには「ツブグミ」、「ナツグミ」、「アキグミ」といろいろな種類があるとのことだ。

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ヤブコウジ」の赤い実をつけている。

一期のコナラは西東京木の子会が原木として市民に配付するのに丁度良さそうな太さであるが、しかし会長によると辺材部分が薄いのではと心配されていた。更に木肌が良くなく、曲がっていて良質とは言えないのではとの意見も出された。

「シラヤマギク」がまだ残っていた。
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目的の「カラスザンショウ」が尾根に貫禄を示して立っている。この木は材としては何の役にも立たないとのこと。病気療養中の昆虫博士の郷原氏の希望らしくアゲハチョウの食草とのことだ。

郷原さんが残して欲しいとメールを下さった「キハダ」がどこにあるか誰も知らないが、K氏によると、前副会長から聞いたことがあるとのことで、木のリストから調査するとのことだ。

尾根には「シロダモ」が数本ある。陽当たり悪いが、よく見ると赤い実が付いている。葉の葉脈も特色あり。これは残したいとのこと。雌雄異株とのことで、雌木にのみ実がつく。隔年結実とのこと。

ヒラタケ」三輪では、ハリギリを伐採して、ヒラタケを栽培しているとのこと。先日都職員さんが帽子に一杯採取していた茸だ。匂ってみるといい香りだ。

尾根筋はヒサカキ、シラカシ、アラカシ、イヌツゲ、ヤブツバキ、シロダモなどの常緑樹が多く、暗い印象だ。

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